唾を飲み込む音が不安!対処法4つのステップを教えます

こんにちは。鈴木です。

 

「唾を飲みこむ音が他人に聞こえて不快に思われているのでは」

と考えて不安になっている人いませんか?

通称「唾恐怖」などと言われているものです。

 

思春期に学校生活で気になり、大人になっても引きずっている人が多い印象です。

この記事では唾恐怖をどう克服すればよいのか?について書いていきます。

4つのステップにわけた対処法も紹介します。

この対処法をやってみるだけでも改善していく人がいるので、困っている人は実践してみてください。

 

 

 唾を飲み込む音にとらわれる

 

他人が近くにいるところで

「唾を飲み込んで、その音が他人に聞こえ不快に思っているだろう」

「その音を聞いて、他人は席を立ったりソワソワして影響があるだろう」

こんな風に考えます。

 

そうすると唾を飲みこむのを我慢し、授業や仕事に集中ができなくなってきます。

唾を飲み込む音が気になるため、静かな場所、人が近い場所を避けようとします。

図書館や電車で隣に人がいるような場所が典型例です。

 

だんだん人に会うことが苦痛で、引きこもりがちな生活になります。

そうすると気分も落ち込み、うつっぽくなる人も少なくありません。

 

 

 原因は?

 

原因はわかっていません。

このため

「過去にこうだったから」

「自信がない性格だから」

「自律神経が乱れているから」

とか、原因探しをしても意味はありません。

様々なことが絡み合っているというのが正確なところでしょう。

 

原因はわかっていなくてもよくなりますので、「どうやったら良くなるか?」を意識していきましょう。

 

 

 病院では薬の治療になることがほとんど

 

この症状を克服する代表的な方法は薬と認知行動療法です。

ただ病院にいけばだいたい薬の治療となります。

薬のメリットは飲むだけだから楽です。

うつやその他の不安にも効くことあります。

デメリットは副作の問題、再発率の高さの問題があります。

この辺りは主治医とコミュニケーションをとって治療をすすめていきましょう。

 

 薬以外では認知行動療法がおススメ

 

薬は効く人には効きますが、効かない人もいますし抵抗があるの人もいるでしょう。

そんな人は認知行動療法をしてみるのがおススメです。

 

認知行動療法は症状を悪化させているような「考え方のクセ(認知)」や「行動のクセ」を変えて、改善していく方法です。

うつや不安など様々な症状に効果が実証されています。

メリットは副作用がない、自分の努力で改善できるという点。

デメリットは不安なことに挑戦するなど面倒なところもある、という点。

 

認知行動療法はいろんな技術があり、何をどう対処するかは人によって異なりますが、今回は一例をご紹介します。

 

 不安は避ければ強くなる

 

例えば「唾の音がして周囲の人の人が不快に思っているだろう」と思った場合。

唾の音が気になる場所を避けるようになります。

図書館など静かな場所、電車や教室など人が密着しているところ、が代表例です。

 

ところが不安は避ければ避けるほど強くなる性質があります。

不安な場所を避けることで一時的な安心感は得られるかもしれませんが、後でもっと不安は強くなります。

ですから不安な場所を避けずに挑戦することが必要なのです。

 

ここで疑問に思った人もいるかもしれません。

「これまで何度も不安なところでがんばったけど、苦痛なだけだった」と。

確かに、これまで同じように静かな場所や人に密接した状況などに行って我慢しているだけだと、苦痛なだけで改善していかない可能性があります。

ですから工夫をしていくことが必要です。

 

工夫の一つが「唾の音で他人が不快に思っている」という考えが本当かどうか?を実験してみることです。

実験するために計画を立てます。

この症状で困っている人は是非実践してみてください!

 

 不安を克服する4つのステップ

 

①実験場面を選ぶ

自分が不安だなぁと思っている場面で実際に恐れていることをやってみましょう。

「そんなの怖くてできない」という時は、不安場面の中でもやりやすいものはないか?と考えてみましょう。

 

「図書館で唾を飲み込む」

 

②実験結果を予想をする

実験をしたらどのようなことが起こるか予想を立てます。

ただ「相手が不快に思っている」だと、相手の心の中のことなので実験結果がわかりませんよね。

このような場合は「他人が不快に思っているとどんな行動をとるのか」と考えてみましょう。

「唾を飲み込んだら目の前の人は不快になって席を立つ」

「ソワソワして席を変えるだろう」

 

「目に見える」または「聞こえる」形にして予想すると良いでしょう。

 

 

③結果

②で予想したことが本当に起きたかを振りかえります。

ここでも「目に見るもの」「聞こえるもの」に焦点をを当てます。

 

「唾を飲み込んでも席を立つことはなかった」

 

 

④実験結果から何が言えるか?今後の課題

今回の実験から言えることはなにか?をまとめましょう。

疑問に思ったこともあれば、さらなる行動実験につなげましょう。

「何度唾を飲み込んでも、周囲の人が席を立つことはなかった。もしかしたら唾の音はそれほど聞こえていないのかもしれない。ただ今回は席が少し離れていたためかもしれないので、今度はもう少し近くの席で実験してみよう」

 

 

 実験を繰り返すと考え方も変わってくる

 

この一連の実験を繰り返しましょう。

ほとんどの人は「当初自分が予想した結果とは違った」という結果になります。

何度もやっていくうちに「唾を飲み込む音が他人を不快にさせている」という考えが少しずつ変わってくるでしょう。

そうすると唾を飲み込むことが気にならなくなります。

 

どう実験してみるとよいのかわからない、一人でやってもうまくいかないって人は、カウンセリングでご相談くださいね。

 

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