全般性不安障害というのは、様々な不安が浮かんできて悩む病気です。
例えば
「子どもが病気になったらどうしよう」
「夫が失業したらどうしよう」
「大変な病気になったらどうしよう」
「地震が起きて死んでしまったらどうしよう」
などなど。
「心配性」が行き過ぎて生活に支障を期待しているようなイメージです。
今回は全般性不安障害の特徴と治し方について紹介します。
全般不安障害の特徴
全般性不安障害の特徴は様々な不安で悩むことです。
例えば「ガンになったらどうしよう」と体のこと「だけ」悩むのではありません。
「将来無職になったらどうしよう」「地震がおきて死んでしまったらどうしよう」「電車で息苦しくなったらどうしよう」など、様々な不安で悩みます。
要するに特定の一つの不安ではなく、生活上の様々な不安で悩むのです。
生活に支障が出る状態が続く
不安になると様々な行動をします。
例えば病気が不安なら、何度も検査を受けに病院にいく、ネットで情報を一日集めます。
「家族が事故にあったらどうしよう」と不安なら、家族に何度も連絡してしまうかもしれません。
頭で心配しているだけでなく、悪いことが起こらないように安心させる行動をとって、日常生活に支障が出ます。
誰でも心配はあるのですが、心配の程度が過度で、生活に支障が出ていて、少なくとも半年以上はずっとそのような状態が続くと全般性不安障害であるかもしれません。
診断については、精神科や心療内科など医療機関でしてもらうことになります。
全般性不安障害の治し方
治し方は大きく2つ。
薬と認知行動療法です。
病院では薬物療法が中心
病院にいくとまず薬の治療となることが多いでしょう。
薬の種類にもよりますが、効果がすぐにでるものから、3~4週間かかるものもあります。
全ての方に有効なわけではなく、副作用や離脱作用、依存性の問題があります。
しかし「今すぐ何とかしたい」「もう我慢できない」という人にはおススメです。
もともと心配性の人が多いので、医師ときちんと話し合いながら薬を服用していきましょう。
薬以外だと認知行動療法が有効
薬以外の方法だと認知行動療法が有効と言われています。
認知行動療法は悪循環になっている考え方や行動のクセを変えていくことで、病気を克服していく方法です。
例えば「自分はガンになってしまっているのでは」という不安な考えが本当かどうかを検討し、考え方の選択肢が幅が広まるようにします。
また、病気が不安な人は病院や周囲の人に「大丈夫ですよね」と安心させる行動をとることが多いです。しかしその行動は不安を悪化させることが多いので、やめてもらい不安に慣らしていく練習をしていきます。
その他、考え込んでいると不安は強くなるので、不安になりにくいような運動や気分転換など日常生活の工夫をしていくことも話し合います。
認知行動療法は、即効性がない、練習をしていく必要があるので面倒などのデメリットがあります。
「今すぐ不安を取り除いてほしい」という方には向きません。
しかし、薬と比較して副作用もなく、再発率も低いと言われています。
「自分で力でなんとかしたい」「今後の人生のために不安とうまく付き合っていく方法を知りたい」「薬を飲んでいるけれど効果があまりなかった」という方にオススメです。
もちろん、薬と認知行動療法を併用していくのもよいかもしれません。
併用した方がよいかどうかは、人にもよるでしょう。
迷っている方は医師やカウンセラーと話し合ってみてください。
ただ認知行動療法を専門的にやっている医師はほとんどいません。
またカウンセラーも日本では少数派です。
認知行動療法をやっているかどうか問い合わせてみてもよいでしょう。
認知行動療法的な治し方の一部はこちらの記事でご紹介しています。