こんにちは。鈴木です。
人前で震え、赤面などで悩んでいる対人恐怖症の人は「自分の緊張が伝っているのでは」と考えていることあります。
「緊張が伝わって他人が自分のことを否定的にみている」と考えるのです。
この記事ではこんな時にどのように対処していけばよいのか?について説明します。
実践することで人前での恐怖感が少なくなってくるでしょう。
本当に緊張が伝わっているか?確かめよう
震えであれ、赤面であれ、緊張であれ、対人恐怖症の人は「自分が気になっていることは他人も気になっているだろう」と考えています。
だから緊張が伝わっている、と考えるのです。
結論から言えば他人はそこまで緊張に気づいていないことが多いのです。
「そんなことはない。これまで指摘されたこともあったし」と思うかもしれません。
過去に指摘された経験があっても「今も全ての人が自分の緊張に気づいている」となると、それは行き過ぎた考えかもしれません。
「いきすぎた考えですよ」といっても、納得いかない人がほとんどだと思います。
理屈で言っても納得しないのが不安症状です。
ではどうしたらよいのでしょうか?
改善できる手段はありますのでやってみてください。
手順は以下です。
1.映像機器を使って自分が緊張している場面を設定する
スマホやビデオカメラなど動画がとれる映像機器を準備します。
そして実際に怖い場面を再現してみるのです。
例えば人前で発表する時に緊張して震えてしまうとか、表情が硬くて緊張が伝わると思っている人は、映像機器の前で何か文章を読んでみるのです。
その時あえて緊張したり、表情を硬くしてみましょう。
2. 具体的に予測する
実施する前に映像機器に映った自分はどれくらい震えているのか、表情が硬いのかを「具体的に」予測します。
例えば震えていることが気になるのであれば、震えはどれくらいでしょうか?
手の震えはどれくらい大振りでしょうか?
表情が硬いというなら、どれくらい硬いでしょうか?
般若みたいな顔でしょうか?
赤面が気になるならどれくらいの赤いでしょうか?
これくらい?これくらい?
できるだけ具体的に予測しましょう。
3.結果を検証する
映像機器の前で実施したら、自分の予測がどれくらい当たっていたか確かめます。
予測通りに震えていたでしょうか?表情は般若のようでしたか?赤さはどうでしたか?
客観的に判断するために自分の感情を入れず、予想通りだったか「見えたもの」「聞こえたもの」だけに着目します。
多くの場合、自分が予測していたよりも震えなど見た目でわかるものはそれほどではないことに気づきます。
この手続きによって「他人が自分の緊張に気づいている」という考えが違うかもしれないと考えられるようになってくるです。
実際の場面でもやってみよう!
上記のことをやっても「いやいや。やはりちょっとは顔が赤くなっているし、他人は見ているって!」と思う人もいるでしょう。
そんな人は次のステップに進みましょう。
次は本当に人は自分の緊張などに気づいているかを確かめるための実験をします。
手続きは上記と一緒です。
まずあえて不安になるような場面を設定します。
例えば「赤面に気づいている」という人であれば、あえてチークを頬にぬり思いっきり赤くします。
それでショッピングセンターなど人が多いところなど自分が怖いなぁと思うところに行きます。
「表情が硬い」ことで他人を避けているなら、誰かと会ってみるとか。
さらに事前にどうなるか具体的に予測します。
「すれ違う人の10人中9人は自分の顔をジロジロみるだろう」
「表情が硬いことに気づいた友人は、自分の表情をジロジロみてあまり話さなくなるだろう」
など。
あとは実際にやってみて、予測通りになったかを振り返ると良いです。
これもほとんどの場合、予測通りになりません。
「今回はたままただった」と思うなら、何回も繰り返しやってみましょう。
そうすることで「それほど人は自分のことを見ていない」ことが体で理解でき、「緊張が他人に伝わっている」と不安な気持ちが薄らいできます。
まとめ
緊張が伝わっていると考えて不安な人がどうすれば改善するかについて説明しました。
「本当?」って疑問に思うかもしれませんが、やってみると考えが変わってくる可能性が高くなりあmす。
最初は勇気が必要かもしれませんが多くの方がこの方法で変わっていったのをみてきました。
「自分はどのようにしたらいいのだろう」とわからない人は、カウンセリングでご相談ください。