5分でわかる心配性の治し方 全般性不安を克服しよう

こんにちは。鈴木です。

 

「病気になっていたらどうしよう」

「失業してお金がなくなったらどうしよう」

「子どもに万が一のことがあったらどうしよう」

など、心配性で悩んでいませんか?

 

心配性は「そんなことは起こらない」とポジティブに考えるだけではほとんどうまくいきません。

心配なことが起こる可能性が少ないとしても「万が一」のことを考えるから。

日常生活でいろんな心配事で悩まされている人は「全般性不安症」かもしれません。

 

今回はどのようにすれば心配性の症状を克服できるのか?についてご紹介します。

全般性不安症でなくても、心配性の人には役に立ちます。

日々心配なことで頭がいっぱいの人が実践すれば症状は軽くなっていくでしょう。

 

 まず何が不安で、どんな対処をしているか振り返ってみよう

 

まず心配症の克服のためにやることがあります。

以下の二つを挙げてみましょう。

・自分がどのようなことで心配しているか

・心配になった時、または心配なことが起こらないようにやっている行動は何か?

 

心配していること

「○○病になってしまう」

「失業してお金がなくなったらどうしよう」

「子どもが外出先で事故など危険な目に合っていないか」

 

その時の行動

・ネットで病気について調べる、病院で何度も検査を受ける

・一日中考え込む、「大丈夫だよね」と家族に聞いて安心しようとする

・子どもに頻繁に連絡する、GPSで常に追跡

 

一週間くらい心配になったこととその時の行動を記録しましょう。

面倒かもしれませんが大切な作業です。

これをやることで、どんな症状にどのように対処していけばよいかを検討できるようになります。

 

 どんどん心配が大きくなっていく理由

 

なぜ心配性が悪化するのかをここで解説します。

 

心配になっていた時の行動に着目してください。

あなたはその行動をした結果どうなったでしょうか?

おそらく不安は解消されない、または一時的に解消されてもあとでまた不安になっているのではありませんか?

「○○病になっていないか」が心配でネットで病気について調べたら一日中病気について考えているのでもっと不安になります。

外出している子どもが心配で電話をしても「電話を切ったあとに何かあったらどうしよう」と考えて不安になります。

 

このように心配している時の行動が心配性を悪化させるのです。

不安は避ければ避けるほど強くなる性質があるから。

安心させるような行動は一時的に安心を得られます。

しかし、やればやるほど不安な時に安心したくなりやめられなくなるのです。

安心させる行動は麻薬のようなもの。

最悪のことを防ごう、安心しよう、安全を確かめよう、とする行動はマズいわけです。

 

 心配するのがダメではなく、行動がマズい

 

もちろん最悪のことを防ごうとすること全部が悪いわけではありません。

病気が不安になったらネットで調べて病院で検査をしてもらうのが一回だけならよいでしょう。

しかし、次々に別な病気が心配になったり、「医者が見落としているだけでは」と不安になって、ネットで調べたり病院を何個も渡り歩いたりしているのであれば問題です。

 

子どもが外出先で事件に合っていないか心配で電話を一度するだけなら問題ないかもしれません。

しかし、頻繁に連絡したり、監視をしようとして、あらゆる危険から24時間防ごうとしているなら一日中心配になるのは当然でしょう。

 

心配性の人が考えていることは異常ではありませんが、不安なことを防ごうとする行動が極端なのです。

 

 

 行動を変えることで、不安にならしていこう

 

心配でやっていた行動がマズいわけですから、心配性を克服するためにはこの行動をやめることが必要です。

単純に上記の例で言えばこうなります。

 

病気が不安→調べない、病院で確認しない

将来への不安→考え込まない、周囲に確認しない

家族が危険にさらされる不安→電話など安心する行為をしない

 

「そんなことしたら一日中不安でモヤモヤして何も手につかない」と思うかもしれません。

確かに最初は落ち着かないし、不安でたまらないでしょう。

しかし、それを乗り越えるとだんだん楽になってきます。

思い出すたびに不安になりますが、不安のピークが下がってくるのです。

 

心配なことが浮かんできたら「また、いつもの考えがきたな」とスルーして、日常生活に戻るようにしましょう。

スルーしても考えてしまいますが、そこは粘り強く今やるべき日常の行動に意識を向けていきましょう。

 

日常生活で時間があると不安なことを考え込みやすくなるので、あまり暇にならないような生活を心がけた方がよいです。

そうすることで心配なことを考える時間が減ります。

 

 不安な考えに慣らすことで、心配事をスルーできるようになろう

 

それでもなかなか不安にとらわれることが改善しないって人は次の方法やってみましょう。

不安な考えに慣らしてく方法です。

 

例えば「将来、お金がなくなったらどうしよう」と心配な人の場合。

将来お金がなくなってどんなことが起こるのか最悪のストーリーを考えます。

これを紙に書くとわかりやすいです。

「仕事でミスをして、会社に迷惑をかけ、クビになる。損害賠償を払うことになり、お金がなくなる。家族からも責められて、離婚。ホームレスになり、一生孤独に生活をする」

ポイントは具体的に最悪のストーリーを考えること。

単に「お金が無くなる」ではなく、「なぜお金が無くなるのか?」「お金がなくなったらどうなりそうのか?」とつっこんで考えます。

 

そして、このストーリーをイメージします。

実際に起こっているかのように考えます。

そうすると不安が出てきます。それでもそのまま考え続けましょう。

同じストーリーのイメージを何度も何度も20分間続けます。

最初はつらいですが、20分間もやっていると少し慣れてきます。

以上のことを毎日続けると最初の頃の怖さはなくなってくるでしょう。

 

また「決まった時間に考える」ことがコツ。

日常生活で不安なことを考えだしたら保留にして考えないようにします。

そして心配事を考える時間に思いっきり悩むのです。

ダラダラと考える時間が減りますし、不安なイメージに慣れるので不安な考えが浮かんでも流せるようになります。

 

 まとめ

 

心配性を克服するためには以下のことをこころがけるとよいです。

・今まで心配でやっていて時間を費やしていた行動をやめる

・心配事は「また来たな」としてスルー

・暇な時間は少なくして、楽しく生活

・一日20分決まった時間に最悪のストーリーを考える

 

なかなかうまくいかないって人はカウンセリングでご相談ください。

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