こんにちは。鈴木です。
嘔吐恐怖症の人は特定の食べ物を避けることがあります。
肉とかこってりしたものを避けていませんか?
食べたら吐きそうだと思っていますよね。
そうするとどんどん食べられるものが制限されていき、人によっては全く食べられなくなり入院が必要な場合もあるくらいです。
このため、早めに克服していくことが必要です。
この記事では嘔吐恐怖症で特定の食べ物を食べられない場合、どのように克服していけばよいのかを説明します。
不安は避ければ避けるほど強くなる
前提として知っておいてほしいのは、不安は避ければ避けるほど怖くなるという性質があることです。
苦手なものを避ければ、吐き気がしないので安心するかもしれません。
しかし、苦手な食べ物がどんどん増えてくるのです。
「あれも食べたら吐き気がするかも」といくらでも考えつきます。
考えすぎなことを頭で考えるのではなく体で理解することが大事
避けているもの食べると吐くと思っているわけです。
しかし、多くの嘔吐恐怖症の人は実際に食べて吐いたから怖いというより、「吐くのではないかという怖さ」で悩んでいるのです。
要するに、いきすぎた考え方なんです。
「考えすぎだ」と思ったとしても怖いでしょう。
食べようとすると体の変化はあるし、なんか吐き気はしてくるし。
不安の症状は頭で納得させようとしてもうまくいきません。
こんな時は、吐くかどうかの実験をしてみましょう。
勇気は必要ですが、これにより食べ物への恐怖が少なくなってきます。
食べている食べものをリストアップしよう
まずは、避けている食べ物をリストアップしてみましょう。
肉類、パスタ、ピザ、などこってり系の食べ物が代表的です。
人によっては特定の店にある食べ物が苦手化もしれません。
例えば、やや古びたスーパーの総菜、屋台で売っている食べ物、ビュッフェとか。
ノロウィルスなどにかかって嘔吐するのが不安から苦手になる人が多いですね。
食べたら吐く確率を予想しよう
リストアップしたらその中から「食べたら吐くのではないか」という不安の低いもの、または本当は食べたいのだけれど怖くて食べられないものを選択してください。
そして食べたら吐く確率を予想してみてください。
例 パスタ 60%
実際に食べてみよう
実際に食べてみましょう。
本当に吐くかどうか実験するのです。
結果を振り返ろう
食べたら結果として吐いたかを振り返ってください。
例 半分くらい食べたが吐かなかった。
実験から学んだこと、今後の課題について考えてみよう
実験して得られた結果から、学んだことと今後の課題について考えていきます。
吐かなかったとしても「今回は○○という理由があったから吐かなかった」と考え、まだ不安でしょう。
このため再度実験を進めていくとよいです。
例
パスタを食べても多少気持ち悪くなったが吐くことはなかった。
今回は量を少なめに食べたからかもしれない。
満腹まで食べてみて実験してみよう。
その後の展開方法
実験がうまくいったら、食べ物の種類の他に、様々な場面で実験しましょう。
・食べ物の料理の仕方(肉は良く焼かれているものならOKだけれど、生ハムは食べられないなど)、
・お店の種類(古そうなスーパーで買った総菜など)、
・どれくらい食べるか(満腹までたべたるのが怖い)、
などで不安の強さが変わるでしょう。
自分が怖いと思っている食べ物やその状況を組み合わせながら、吐くかどうかの実験をしていくとよいです。
繰り返すことで、食べても吐くことはないことを頭ではなく、体で理解できるようになります。
また最初は実験している時に具合が悪くなって嫌だと思っていたものでも、挑戦していくうちに食べることに慣れて改善していくことも多いです。
まとめ
今回は嘔吐恐怖症で特定の食べ物を避けている時の克服方法について説明しました。
少しずつやっていくことで改善していきます。
「自分の場合はどうするの?」「一人でやると苦しいから挑戦が続かな」って人はカウンセリングへどうぞ。