こんにちは、鈴木です。
職場で電話に出る時、同僚に聞かれるのが不安で悩んでいませんか?
「間違ったこと話している」「変なこと言っている」と他人から思わるのが不安でありませんか?
電話が嫌で仕事を辞めたいと思っていないでしょうか?
電話でつらくなっているのは性格でもなんでもなく、社交不安症という病気のせいかもしれません。
社交不安は薬や認知行動療法で改善していけることが実証されています。
仮に病気の範囲じゃなくても改善は可能です。
特に認知行動療法は再発率も少なく有効な手段です。
今回の記事では、電話が不安で悩んでいる人が、どのように改善していけばよいのか、認知行動療法的な手順を紹介していきます。
練習していくことで電話の仕事をするのが楽になっていくでしょう。
なぜ電話に出るのが不安になるかを理解しよう
人前での電話が苦手な人に共通しているのは、「他人から否定的に思われている」という心理です。
誰もいないところだったら平気ですよね。
他人に悪い印象をもたれることが不安で電話が嫌になるのです。
不安に思うと安心するための行動をとります。
一番多いのは、人前で電話をとるのを避けることでしょう。
ところが、不安は避ければ避けるほど強くなる性質があります。
電話が不安だから避ける
→不安が強くなる
→電話がさらに不安になる
この悪循環にはまると、電話に出たときに意識しすぎて、しどろもどりになり「やっぱり電話に出るとダメになる」と思ってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか?
5つのステップを紹介します。
①人前で電話にでる計画を立てる
不安は避ければ強くなるため、電話を避けずに積極的にとっていくことが必要です。
しかし、不安で避けていたものをやるのは、難しいと感じるでしょう。
そんな時は、ハードルを下げて挑戦しましょう。
大勢の人がいる時と少ない人数の時で、やりやすさが違いますよね。
上司がいる時と、いない時とか。
その状況によっては多少不安はマシになるかと思います。
難しいと感じた時は、やりやすいところから挑戦しましょう。
②予測をする
電話をとったらどうなるか予測してみましょう。
必ずこのステップはやってください。
どんな最悪のことが起こりそうか?と考えるとよいでしょう。
「上司に注意される」「周りの人がヒソヒソと話し始める」など、具体的にどのようなことが起こるかを予想してください。
この時「相手がこう思っている」など他人が心の中で思っていることではなく、「見えるもの」「聞こえるもの」を予想しましょう。
③注意を外に向ける練習をする
電話をとると不安になるでしょう。
不安になるのは問題ありません。
不安なまま電話をしてみてください。
ただし注意点があります。
「周りがどう思っているか?」ばかり考えて電話をしていると、電話に注意があまりむかないのです。
そうすると頭が真っ白になりやすくなり、どんどんおかしなことになってきます。
「うまく話そう」と思っているのも同じ。本来ならば集中すべきはうまく話すことではなく、電話でやりとりのはずです。
このため頭の中で考えることではなく、電話でのやりとりに注意を向ける練習をするとよいです。
④結果を検証する
実際にやってみて、どうなったかを結果を検証してみましょう。
「電話が終わったら怒られた」と予測したら本当に恐れていることが起こったかを確かめます。
予測の時もそうでしたが、結果は「見えたもの」「聞こえたもの」など客観的な事実のみ考えてください。
⑤結果から言えることを考えてみる
結果から言えることを考えてみましょう。
「緊張しながら話しても、怒られなかった」「電話したあと周りをみても、みんな普通に仕事をしていた」など。
多くの場合は自分の恐れていた結果とならないでしょう。
しかし、それは実際にやってみて体験しなければわかりません。
一度だけだと「今回はたまたま何も言われなかっただけ」と考えるため、何度でもチャンレンジしてください。
まとめ
人前で電話に出るのが怖い人が克服する手段は以下のステップです。
①人前で電話に出る計画を立てる
②電話に出た結果最悪どうなるか予測する
③電話の最中は会話に注意を向ける。
④予測通りになったか結果を検証
⑤結果から言えることを考える
うまくいかない時は私と相談しながらやっていきましょう!