こんにちは。鈴木です。
パニックが良くなったり、悪くなったりしてなかなか完治しない!って人は多いです。
「ちょっと前までは電車に乗れていたのに、また怖くなった」ってなっていませんか?
良くならないのにはそれなりの理由があって、その一つが改善を妨げるマズイ行動をしているからなのです。
今回は改善を妨げるマズイ行動パターンについて説明します。
これを変えていくことで一歩改善に近づいていくでしょう。
安心させようとしてはいけない
マズイ行動の代表的なことは、不安場面で安心するためにやっている行動パターンです。
代表的なのはこれ。
・水を持ち歩く
・フリスクなど清涼菓子を持ち歩く
・頓服薬を使用
・電車や映画館では出口の近くにいる
・何かに寄りかかろうとする
・気をそらそうとする
パニックで悩んでいる人ならば、何か一つはやっているのではありませんか?
これらの行動をやっていると、実はなかなか最後まで改善していかないのです。
なぜ、安心させる行動をやってはいけないのか?
動悸や息苦しさなどの症状は何もしなくても自然に小さくなっていきます。
パニック発作は不快ですが、危険なものではないのです。
ところが上記の例の行動をすると「動悸は何もしなくても収まる。危険なものではない」ということが学習できないのです。
例えば頓服薬を使用したとしましょう。
電車に乗る前に頓服薬を使用して、ドキドキしたけれど乗ることができた。
そうすると「電車の乗れたのは頓服薬のおかげ。薬がないと発作は抑えられないかも」となってしまいます。
「薬飲んで生活できていれば問題ないじゃない?」と思うかもしれません。
ところが「薬がないと不安」となり、手放せなくなります。
要するに精神的に依存して、いつまでも「パニックは危険なもの」という誤解がとけないのです。
薬をずっとのんでいればそれでよいと思うならそれでもよいのですが、薬をやめたいしパニックを克服したい!と思うならやめなければいけません。
浮き輪をつけていては、いつまでも泳ぐことはできない
絶対にやってはダメか?といわれればそうではありません。
最初、どうしても怖くて何も挑戦できない状態の時は安心できるように薬やその他の力を借りながらやるのはよいかもしれません。
しかし、「安心しないとできない」となってしまうのがマズイのです。
泳げない人が、最初浮き輪を使って泳ぐ練習をするのと同じ。
いつまでも浮き輪をつかっていては泳げるようにはなりません。
克服方法
いきなり安心する行動をやめるのは難しいかもしれません。
そんな人は、少しずつやめる練習をしていきましょう。
例えば外出時に頓服薬、水、フリスク、携帯電話を持たないと不安な人の場合。
その中で自分が持っていかなくてもよいと思える、ハードルの低いものを置いていきましょう。
そしてだんだんと全部持ち歩かないようにしていくとよいです。
「何も持ち歩かなくてもなんとかなる!」という経験をすると良いです。
ただし、これをやるためにはパニックになった時の対応を覚えておかなくてはいけません。
パニック発作が起こらないことが大事なのではなく、起こっても対応できることが大切だから。
準備をした上でやっていきましょう。
対応方法はこちらの記事を読んでください。
まとめ
パニックを改善するためには不安になった時にやっていた安心させる行動をやめていかなくてはいけません。
不安になった時に自分が何をやっているか振り返ってみましょう。
1人では無理!って方はカウンセリングでご相談ください。