こんにちは。鈴木です。
パニックでよく起こる症状で困りがちなのはこの3つではないでしょうか。
・パニック発作(動悸、めまい、吐き気など)
・予期不安(パニックになったらどうしようと心配し続ける)
・不安な状況や感覚を避けること
この記事では、この3つの症状について、どのようにしていったらよいか解説していきます。
症状への対処法がわかることで、どのようにしていけばよいか見通しが立ちますよ。
パニック発作への対応方法
パニック発作でよくある症状は
・めまい
・吐き気
・動悸
・息苦しさ
・現実感がない
・発汗
などがあります。
これらの症状はだいたい10分前後でピークに達します。
よく「死ぬのではないか」「気が狂うのではないか」と考える人がいますが、まずありません。
何もしなくても必ず収まります。
ところが発作が起こった時、余計なことをして悪化につながっています。
例えば、その場から逃げたり、気をそらそうとしたり、頓服使用したり。
要するに不安から逃げようとする行動をしてしまうんですよ。
必ずしもダメではないのですが、ずっと続けていると間違いなくダメなんです。
不安は避ければ避けるほど強くなるから。
基本的な対処は、何もしなくても収まるのを待っていること。
最初は怖いかもしれませんが、必ず収まることを頭ではなく実践していくことで、発作が怖くなくなってきます。
対処法はこちらの記事に詳しく書いています。
予期不安への対応方法
予期不安は、パニック発作が起こった後「また起こるのではないか」「発作でくるってしまったらどうしよう」と、心配してしまうことです。
ちょっと心配になるというよりも、それをずっと考え続けます。
悩みこむし、嫌なことを避けようとして生活に支障をきたします。
なぜ予期不安が強くなるか?
それは「こうなったらどうしよう」と心配事への対策をずーっと考えているから。
対策を考えるのは全部だめなわけじゃないですよ。
最初から全く対策を打たないのはうまくいきません。
また「こうしよう」と簡単に対策を考えるのは問題ありません。
しかし、どうなるかわからないものについて、いつまでも考えていると不安は強くなってくるんですね。
不安なことなんて考えれば永遠に出てくるし、やってみなければ大丈夫な保証なんて得られません。
そもそも対策を考えているうちは、不安なことを考えているのと一緒なんです。
だから対策は具体的に考え、ほどほどにすることが予期不安を強くしないコツです。
詳細はこちらの記事に書いていますので参考にしてください。
今すぐ実践できる!パニック障害の人が予期不安を小さくするたった一つのこと
不安な状況や体の感覚への対処方法
パニック発作があって、予期不安があったら、やっぱり不安な状況を避けたくなりますよね。
電車とか不安な状況を避けることは広場恐怖と言います。
広場恐怖はパニックとは別なのですが、セットになっている人は多いですね。
また、運動や体調が崩れそうなことなど、パニック発作が起こりそうなことを避けようとします。
カフェインがダメというのを見て、カフェインを過度に怖がる人も。
不安を避けて体を大事にしすぎようとするので、常に体調をチェックしてしまい、ちょっとした体調の変化に敏感になっていきます。
ちょっとした体の変化でも「パニックが起こりそう」と考えて、どんどん不安が強くなっていくのです。
対策は不安な状況や不安な体の感覚を避けずに、あえて出向いたり、あえて嫌な体の感覚を出して不安に慣れていくことです。
これを曝露または、エクスポージャーといいます。
不安を避けずに直面し続けることでパニックが改善していきます。
むしろ、曝露をやらないとまずパニックは克服できません。
曝露や不安なことへの挑戦の仕方は以下の2つの記事を読んでください。
まとめ
パニックの症状への対応について解説しました。
じっくり読んで計画を立て、実行していきましょう。
症状への対処法がわからない時はカウンセリングにどうぞ。