こんにちは。鈴木です。
パニック障害で車を運転するのはとても勇気がいります。
事故を起こしたらどうしようかと考え不安ですよね。
避けている人も多いでしょう。
避けてなんとかなる生活ならよいのですが、車がないと生活が大変不便な人も多いはずです。
治療をしていても「薬飲んでください」くらいで、どうすれば克服できるか教えてもらえないでいるのではありませんか?
運転を克服するためには、安全を考慮にいれながら練習していくことで達成されるのです。
この記事では、パニック障害の人が車を運転するには、どのような手順で克服していったらよいかについて説明します。
車を運転しなくても、高速道路やトンネルが怖いという人も参考にしてください。
パニック発作への対処法を学習しておきましょう
まずはパニック発作への対処法を知っておきましょう。
パニック克服のポイントは不安な状況に慣れるというより、パニック発作に慣れて発作が起こっても大丈夫と思えるようになること。
「不安がそれほど大きくなかったからよかった」ではなく「不安になったけれどやり過ごすことができた」を経験することが大切なのです。
そうすると運転してもなんとかなる!という自信がついてきます。
頓服薬のみに頼るのはおススメできません。
発作が起こった時に頓服薬がないとダメ!となり、いくら練習しても自信がもてないからです。
対応方法はこちらに書いているので覚えておきましょう。
不安場面をリストアップ
車を運転するにあたってどんな状況が不安なのかをリストアップしてみましょう。
高速道路のような場所や、渋滞のような状況、誰と一緒にいる時、行きか帰りか、などで不安の強さはかわってきますよね。
例
高速道路
高速道路でサービスエリアが遠い区間
トンネル
渋滞
橋
一人で運転
誰かに運転してもらい苦手な場面に挑戦
自分で運転する前に、誰かに運転してもらい苦手な状況でも耐えられるようになりましょう。
リストアップした不安な状況にあえていってみるとよいでしょう。
必要ならば、不安の小さいところからやっていくとよりやすいですよ。
またパニック発作が起こってもOKで、起こった時に対応できればよいという意識で挑戦していくと良いです。
練習のポイントは3つ。
ポイント1 不安が十分に下がるまで乗り続ける
不安だからといって数分乗っておしまい、では「あーこわかった」で終わります。
怖い記憶が残り、次がんばろうという気になれません。
不安が十分に下がるまで、乗り続けることが必要です。
1~2時間は挑戦できるとよいです。
ポイント2 安心させる行為はしない
車に乗っている時に、下を向いてじーっと我慢するようなことをしていてはいけません。
不安から目を背けようとしていると、なかなか克服できないからです。
音楽を聞いたり、同乗者に話しかけたりして気をそらそうとするのも同じ理由でダメです。
ただし、音楽を聴く理由が「気をそらす」ことではなく「暇だから」という理由なら問題ありません。
他にも、このようなことをして不安から逃げようとすることは克服の邪魔になるのでやめましょう。
・外の景色をみて気をそらそうとする
・頓服薬を飲んで安心する
・ガムやアメをなめて気をそらす
・水を飲む
「そんなの怖くてできない!」って人は、少しずつでよいので上記の行動を減らしながら練習していくとよいです。
ポイント3 何度も練習すること
最初の1~2回はかなり怖いかもしれません。
しかし、何度も練習していくうちに慣れてきます。
できれば毎日、少なくとも週に2~3回はやれるとよいですね。
2週間以上練習しないと、練習の効果が薄れますのでご注意ください。
ポイントについてはこちらの記事にも詳しく書いているので参考にして下さい。
絶対に知っておきべきパニック障害を克服する4つのポイント
誰かに同乗してもらい自分が運転
車でどこに出かけても大丈夫になってきたら、自分で運転してみましょう。
一人だと不安だと思いますので、まずは誰かに同乗してもらうとやりやすいです。
不安な状況なども再度挑戦し、問題ないレベルまで練習しましょう。
一人で運転
最後は一人で運転します。
この状況が一番怖い人が多いでしょう。
誰かに同乗してもらっている時は大丈夫でも、一人となると怖くなるかもしれません。
しかし、不安な時に安心に逃げるようなことをせず克服できていれば、大丈夫なことが多いです。
どうしても不安が強くて挑戦できないのであれば、前のステップに戻り不安に再度挑戦していきましょう。
まとめ
パニックの人が車を運転するための手順は以下の通りです。
・パニック発作への対応を知る
・不安場面のリストアップ
・他人が運転する車に同乗して練習
・自分が運転する車に他人に同乗してもらい練習
・自分一人で運転して練習
一人でやることに自信がない人は、私がカウンセリングでアドバイスしながらやりますよー。