こんにちは。鈴木です。
パニック障害で飛行機を克服することは大切です。
「飛行機なんて乗る機会がないし、克服する必要がない」って人はいいかもしれませんが、「本当は沖縄とか海外とかいってみたい」って人は、克服することで楽しみが大幅に増えてきます。
この記事では、パニック障害の人が飛行機に挑戦する時に気をつけるポイントについて説明します。
事前にパニック発作に慣れる練習をする
飛行機は乗る機会が少ないため、電車のように「何度も乗って慣らす」というのがやりにくいです。
飛行機だけ怖いパニックの人は多分いないと思うので、他の状況でまず練習していきましょう。
その時注意してほしいのは電車などの「場所に慣れる」ではなく「パニック発作に慣れる」ことを意識することです。
これはパニック克服で重要なところです。
克服するのは電車ではなく、パニック発作。
パニック発作が起こる不安、起こった時にやり過ごす方法を学習するのが大切。
そうでないと電車に慣れても、パニックへの不安は克服できていないから、他の場所では怖いままでしょう。
逆にパニック発作が起こってもやり過ごすことに慣れてくると、どこでパニックが起こっても「なんとなかる」と思えるようになってきます。
電車などで練習する場合でも「十分不安になったけれどやり過ごせた」が体験できるようにしていきましょう。
パニック発作への対処法はこちらの記事に書いているので参考にしてください。
長時間のフライトがおススメ
飛行機にのるなら、長時間乗れる飛行機がおススメです。
「最初は短い時間で」と思いがちですが飛行機は乗る機会が少ないため、十分に長い時間乗って「あれだけ乗ってもやり過ごせた」という経験を一回目でしておいた方がよいから。
1~2時間くらいのフライトだと、とにかく我慢していたら到着となり、緊張感が解けないままで終わります。
それだと「やっぱり飛行機は緊張してつらい」となります。
それが7~8時間くらいになると、ずっと緊張はしていられません。
途中であきらめざるを得なくなります。
そうすると「飛行機に乗っても必ず不安感は下がる」ことを体験できるのです。
乗る前の不安は考え込まないようにする
飛行機で一番怖いと感じるのは、実は飛行機に乗っている時ではなく、乗る前って人が多いです。
飛んだらあきらめるしかないですからね。
「パニック発作が起こったらどうしよう」など、事前にいろいろ考えます。
予期不安ってやつです。
これが起こるのは仕方ないです。
パニック発作に慣れる練習をしても、やっぱり未知のことは不安なもの。
飛行機を何度もやり過ごすことによって、予期不安も少なくなってきます。
しかし、あんまり予期不安があるのも考え物です。
次に挑戦する時も「また飛行機に乗ろうとしたら、予期不安が強くなるのだろうなぁ」と考え、挑戦する勇気がなくなってくるでしょう。
このため予期不安への対処法は知っておくべきです。
対処法はあまり考え込みをしないこと。
「発作が起こったらどうしよう」と起こるかどうかわからないようなことから、「発作がおこったらこーして、あーして」など対処法まで含みます。
対処法については具体的に考えておくのは悪くはありませんが、考えすぎると不安に意識が向いて悪循環となります。
ある程度考えたら、それ以上考えないようにしましょう。
飛行機に乗る前、飛び立つ前などは対処法ばかり考えず、旅行先のことを考えたり読書や別のことをしたりと、普通の行動をしていく方がよいです。
安心させるような行動はしない
飛び立った後の過ごし方も大事です。
マズい過ごし方をして飛行機に乗ると、「飛行機に乗っても大丈夫」とは思えません。
どんなことがマズいかというと、不安から逃げようとすることです。
例
・薬、お酒を飲んで寝ようとする
・気をそらすことばかり考える
・座席を真ん中から端に変えてもらう
不安から逃げようとする行動は「安全確保行動」といって、いくら不安に挑戦しても克服できない要因となります。
飛行機に乗れたとしても「お酒飲んでいたから大丈夫だった」と考えます。
すると「お酒飲んでごまかさないと乗れない」となってしまい、不安を克服したことにはなりません。
一生、一時しのぎでよいというなら安全確保行動をしてもよいかもしれません。
しかし、飛行機にのることに抵抗感をなくしたい!パニックを克服したい!と思うならやってはいけません。
まとめ
飛行機に乗るときはこれらのことを覚えておきましょう。
・事前にパニック発作に慣れる練習をしておく
・フライト時間が長い飛行機がおススメ
・予期不安は考えないようにする
・安全確保行動はしない
自分でなかなか克服できないって人は、カウンセリングで相談しに来てくださいね。